「ルーブル美術館展」(国立西洋美術館)
高知は、春まっさかりです。
桜舞い散る昼下がり。
友だちと一緒に食べたご飯は本当に美味しかった。
今回は17世紀のヨーロッパ絵画。
17世紀は大航海と、科学革命の時代であると同時に、
飢餓と貧困の時代であったそうです。
その時代、絵画はルネサンス以降の盛期を迎えます。
レンブラント、フェルメール、クロード・ドラン、ルーベンス、ベラスケスなどを巨匠が勢ぞろい。
今回は、ルーブル美術館展を通して、
特に私がいいなと思った作品を紹介します。
フェルメール『レースを編む女』
彼女の指先に思わず目がすいよせられてしまいます。
その細やかな、佇まい。
フェルメールはオランダでパトロンの絵を描いていた人だけれど、
彼の描き出す人というのは、
美しいというよりも、素朴な正さがあると思う。
3世紀以上のときを経て今にまで伝わる絵画だけれど、
ここに描かれている女は、時を飛び越えていまだに存在している。
少し、畏怖の念を覚えるなぁと。
あとはクロード・ロラン、
『クリュセイスをを父親の元に返すオデュッセウス』。
光の輝きによって効果的に描き出される古代の神秘さと、
17世紀の当時の船の様子がリアルに描き込まれている。
授業でよく彼の絵が登場していたんだけれど、
本物の、光のまばゆきは、
息をのみ、感動してしまうほど。
それではまた。