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たまに映画、展覧会、音楽など。

おすすめの本

「心から一歩も外に出ないものごとなんて、この世界には存在しない」

1Q84年に生きたとある宗教団体の主宰者はそう言った。

どんな話というのは自分でもよくわかっていない。

確かなのは、1984年とは違う世界1Q84年の世界があって、
そこに生きる人々がいるということ、

リトル・ピープルなる人(?)が、
その宗教のリーダーを介して世界を支配(らしきこと)をしようとして、
それを阻止するために、
リーダーを殺害することが青豆を使命だったこと。

そして、その世界そのものを作り出したのが、
天吾(かなと思う)。


話自体は、私自身読み込めてない。
一体、何が言いたかったのか、
「空気さなぎ」とは何なのか。
実体とそれ以外が存在する少女は、一体何なのか。


一ついえることは、この物語が本物か否かといわれても、
誰も答えを出すことができないということだと思う。

青豆は少なくとも、世界が真実だと思い込んでいたし、
でも、タマルさんは青豆に拳銃を渡しながら、こう言う。
「物語の中に拳銃が出てきたら、
それは発射されなくてはならない。
物語の中に、必然性のない小道具は持ち出すなということだよ。」もし拳銃が出てくれば、
それは物語のどこかで発射される必要がある」

「でもこれは物語じゃない。 現実の世界の話よ」


でも結局、その拳銃は使われることになる。
春樹ならではの皮肉〜好き!!

それから、1984年と1Q84年が錯綜するんだけれど、
それが例えば行間で行われて、
読者はふと文章の節々にそれを知る。
すると、あっと思う。
この世界だと思っていたのに違う世界だった。
翻弄されている読者。



最後に、この世界が現実だと言った青豆に一言タマルさん。
「誰にそんなことがわかる?」

「ほうほう」と一人のリトル・ピープルがはやし立てる。
「ほうほう」と残りのリトル・ピープルがはやし立てる。



先日の読書会の本は、『グリーン・ノウの子どもたち』
(ルーシー・M・ボストン夫人)

初めて聞いた本で、「こんな本を知らないなんて、人生損してるわよ」と図書館の方に言われてしまった。

しかし、読んでみると面白い。
主人公の男の子はふとしたことから、
大おばあさん(だっけ)の家に長期滞在することになります。

その家は、もうずっとずっと昔から、おばあさんたち一家が切り盛りしていて、
一種のマナーハウスだったのです。

男の子は、300年前この家に生きていた子どもたち3人と出会い、
いろんな遊びをします。

いわば幽霊なんだろうけれど、でもちっとも幽霊みたいじゃなくて、
友だち。

大おばあさんにもそれは見えて、
当時の懐かしいおもちゃとかも出てきて、
みんなでお屋敷で楽しく遊ぶという平和な物語でした。

正しい、子ども向けの物語って、読んでいて気持ちいい。
昔のまだ素直だった頃の自分を思い出すし(笑)、
骨格がしっかりしていて、ずっしりしているあの重みがいい。

若草物語や、小公女、小公子、大草原シリーズ、赤毛のアンポリアンナ、ハイジなどなど、
懐かしい物語たちが蘇ってきます。


また、読みたくなる、今日この頃。
今日は月末提出の卒論を書きつつ、もっと優しい日本語を読みたいなあと思いました。


あとこの前から『シェイクスピア・シークレット』という本
を読み始めたんだけど、なかなか面白いです
美術ではなく、
今度は文学(特にシェイクスピア)にまつわる秘密を知ることができるみたい。

明らかに、ダヴィンチ・コードの流行に便乗しようとしているけれど、
でも勉強になって、面白いです。