たまに映画、展覧会、音楽など。

おすすめの映画

映画鑑賞1
時計じかけのオレンジ

意味深すぎてよくわからなかったけれど、
よぉく考えたらとても怖い映画でした。
いろいろな悪行をしていた主人公は警察に捕まり
服役していたんだけれど、
ある治療の実験台となることで出所できることになる。
その実験はこれからその映画を観る人のために秘密にしておくけれど、
リアルすぎて怖い。
その撮影中にあやうく失明しかけたという主人公……。

実験台となった主人公は確かに出所できたものの、
とりまく人間関係も、
そして主人公自身の神経も支障をきたしてしまう。

ベートーベンが大好きだったのに、
今、主人公はその音楽を聞くととんでもない苦痛を伴う。
その苦しむ姿は恐ろしいものです。

最後は元に戻るのか、
気がふれてしまうのか、よくわからないもまま、
ベートーベンの音楽を聴きながらニヤリと笑う主人公。

実験台となった主人公を「時計じかけのオレンジ」と言っているのだと、
映画を観て気づいたんだけれど、とてもうまいタイトルだと思いました。




映画鑑賞2
「ユージュアル・サクペクツ」

脚本が素晴らしいとのことで借りてみたんだけれど、
犯人途中でわかってしまう。

5人の重要参考人たちが巻き込まれてく事件とは何か、
そしてその犯人は誰か。
いろんな謎が途中から出てくるけれど、
物語の後半らへんで犯人のめぼしがついてしまうあたりが悲しい……。

犯人は誰かということに焦点をあてるのではなく、
物語の進め方に注目すると面白いと上から目線で思いました(笑)

映画鑑賞3「アマデウス

モーツァルトと同じ時代に生きたサリエルという宮廷音楽家を主人公にした、質の高い映画です。
モーツァルトの才能に嫉妬し、次第に憎むようになるサリエル
それと同じくして堕ちていくモーツァルト
憎みすぎたサリエルのとった行動と、
モーツァルトの才能を改めて知ったサリエルの最後の行動は、
何故かとても共感できます。

狂った芸術家。
何だか魅了されてしまうんですよね(笑)

モーツァルトが死ぬ前日、
二人で曲を書き上げるあの姿はとても怖かったです。
芸術に対する狂気というのは人を怖がらせると思います。
モーツァルトの絶命は、何故か号泣ものでした。
なんていうんだろう……。
死に絶えた姿と、残された楽譜の脅威というか、
ボロ布にくるまれた死体があまりに怖くて。。。

「私は凡人を許す。私は凡人の神だ」
とにかく怖い作品です。
でも、モーツァルトの曲がたくさん使われているのでクラシック好きの人にはオススメ。
それに違う視点からモーツァルトに迫っているのはとても面白いと思います。



大学の授業では「サイコ」(シャワー中の女性が殺されるシーンが有名の)
を観ました。
先生の解説を聞くとカメラワークとか編集の仕方、
映画文法、音の効果とかを見方がわかってこの映画の深さを知ることができました。

映画は物語だけで全てが決まるものではない。
映画の撮り方そのものにも大きな意味があるのだと。