たまに映画、展覧会、音楽など。

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「青木繁展」(ブリヂストン美術館)美文方程式vol.2

美文方程式vol.2 「浜から海をみる」 〜美術 <「海の幸」> 文学 舞台は、海から始まる。 目を閉じてみよう。 潮の香りと、打ち寄せる波の音に身体を預けてみよう。 白い波が静かに浜に寄せるその永続的な繰り返しに心を預けてみよう。 足裏の砂粒を感じた…

「青木繁展」(ブリヂストン美術館)美文方程式vol.1

美文方程式vol.1 「間合いをとる」 江國香織と辻一成の2人によって編まれた小説『冷静と情熱のあいだ』。冷静 < > 情熱あおいと順正にとって、この“あいだ”には何があったのだろう。 揺れ動く2人の感情、過去と現在の錯綜、ミラノとフィレンツェという…

「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」(国立美術館)後記 

国立新美術館でおこなわれた「ワシントン・ナショナル・ギャラリー」。 せっかくの機会だったので、テーマもいろいろ変えてみました。 レイモン・クノー『文体練習』という本をめくりつつ、 図録をめくりつつ、画家それぞれの人生を調べながら……。 いろんな…

「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」(国立美術館)08

第三章 ポスト印象派以降 7. 青い意思 フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」1889年 不吉な風が吹いている 遠くで雷が鳴っているわたしは…… 問いかけられる 責められる 考える うなだれる 温度が下がる 足がすくむ だけど見入ってしまう目をそらし続けて…

「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」(国立美術館)07

第三章 ポスト印象派以降 印象派が切り開いた新しい美術の地平。 都市と周辺の身近な情景を主題に、 明るい色彩と素早いタッチで戸外の光を表現した印象派の絵画に魅惑されたのが、 ポール・セザンヌ、 ポール・ゴーギャン、 フィンセント・ファン・ゴッホ、…